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データサイエンティストの冒険

地域課題解決のアイデアコンテストを起点とした
イノベーション創出型人材の育成

工藤卓哉 [アクセンチュア]
【第19回】 2017年2月7日
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国内で培ったノウハウを
世界に羽ばたかせたい

 自治体が保有する公共データを活用し、地域の課題解決とSTEM人材の育成を目的にはじまった「COG」には、もうひとつ大きな野望があります。

 それは「COG」で培ったフォーマットを広く海外に展開することです。

 運営コーディネーターを務めていただいている、東京大学公共政策大学院の奥村裕一客員教授は、今回の「COG」の開催にあたり、米ハーバード大学ケネディースクールのASH CENTERとの連携を実現させてくれました。

 同校は、公的機関におけるリーダージップ育成や、政策立案における理論の確立に注力していることでも知られており、こうした国際的な学術機関との関係は、将来的に海外でも通用するプログラム作りにいい影響をもたらしてくれるはずです。

 これまで日本は、機械学習やロボット工学、データアナリティクス領域において、常に欧米の遅れをとってきました。このままでは、遅れを取り戻せないばかりか、周回遅れに終始する存在に成り下がってしまうかも知れません。

 これからの時代を背負う若者や一般市民の中から、自主性や実行力、コミュニケーション力に優れたSTEM人材を輩出し、ビジネスや公共、文化、教育などの分野で、変革やイノベーションを起こしていくことは、これからの日本を考える上でも非常に重要なことなのです。

 当面は、国内の自治体との連携を深め、ひとつでも多くの現実の課題を解決することに焦点を当てていますが、そうした人材を育成するためのフォーマットとして、いずれ「COG」を世界に羽ばたかせたいと願っています。

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工藤卓哉
[アクセンチュア]

Accenture Data Science Center of Excellence グローバル統括 兼
アクセンチュア アプライド・インテリジェンス マネジング・ディレクター
ARISE analytics Chief Science Officer (CSO)

慶應義塾大学を卒業しアクセンチュアに入社。コンサルタントとして活躍後、コロンビア大学国際公共政策大学院で学ぶため退職。同大学院で修士号を取得後、ブルームバーグ市長政権下のニューヨーク市で統計ディレクター職を歴任。在任中、カーネギーメロン工科大学情報技術科学大学院で修士号の取得も果たす。2011年にアクセンチュアに復職。 2016年11月より現職。 データサイエンスに関する数多くの著書、寄稿の執筆、講演活動を実施。


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近年テクノロジーと数理モデルによってもたらされるアナリティクスが、ビジネスを大きく変えようとしている。データの高度な活用から次の打ち手を見出す力、アナリティクスの決定的な優位性を最前線から解説する。

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