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ヒントはここにあった!先端ITで日本企業の未来を変える

「ボトムアップ」の合意形成と
「トップダウン」のスピードは両立できる

――デジタル・ワークプレイスが企業と社員にもたらすもの(2)

安間 裕 [アバナード株式会社 代表取締役]
【第24回】 2017年1月23日
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 もし、「ボトムアップ」でも、スピーディに意思決定がされるのであれば、欧米型と日本型のよい部分が融合され、理想的な意思決定プロセスを作ることが可能なのではと思います。

 社内SNSやチャットやビデオ会議などのユニファイド・コミュニケーションは、理想論としては、この融合の実現を可能にします。

 例えば、相談するべき相手を、機械学習などにより迅速にリコメンドし、適切な提案にブラッシュアップすることができます。また、それをもっての、意思決定者に対しての直接的で「議題を継続した」コミュニケーションも可能となります。

 それが「合議」の場合であれば、なおさらです。合議の「場」をプロセス型ではなく、コミュニティとして提供し、意思決定者たちとの集合型のコミュニケーションにより、「その場で決める」ことが実現可能となります。

 もう1つの価値は、コミュニケーションが限りなくオープンになることにより、これまで遭遇することがなかった異なる専門性・文化を持った人々に対して、交流の場を提供することです。

 例えば、「新事業を検討している部門の人」と「新たなデバイスを開発している人」が交流することにより、「新たなデバイスを用いた新たなサービス」を生み出すことも可能になるかもしれません。

 そういった「突然変異」を生み出す土壌を、デジタル・ワークプレイスは提供することにもなります。

 次回は、残りの2つ、「人材育成」と「AIやBotの活用による生産性の爆発的向上」について、述べてみたいと思います。

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安間 裕
[アバナード株式会社 代表取締役]

団体系保険会社、外資系商社を経て、1998年にアクセンチュアに入社。その後外資系広告代理店を経て2001年に再度アクセンチュアに入社、アクセンチュア・テクノロジー・ソリューションズの設立に携わり2002年8月に同社代表取締役社長に就任。2009年アクセンチュア執行役員アウトソーシング本部長、2010年執行役員ビジネスプロセス・アウトソーシング統括本部長を歴任。副社長としてフューチャーアーキテクトの経営に携わった後、2014年4月にアバナードに入社。1982年明治大学文学部文学科フランス文学専攻卒。1959年生まれ。

ヒントはここにあった!先端ITで日本企業の未来を変える

IT業界のフロントランナーである筆者が、日本企業の経営やビジネスの最前線で働く人々に向けておくる連載第2弾。昨今のITで起きていることを、いわゆる「Buzz Word(はやり言葉)」としてではなくビジネスの言葉で解説。客観的データを基にした冷静な分析で、今日から仕事への意識を変えられるヒントを提供する。

「ヒントはここにあった!先端ITで日本企業の未来を変える」

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