改正ストーカー規制法施行
そして早速、逮捕者が……。

出会い系アプリを使用する50代男性の数が急増している。彼らのような「出会い系おじさん」を取り巻く環境は、実は想像以上にリスキーだ

 1月3日、改正ストーカー規制法が施行された。罰則の強化だけでなく、親告罪から非親告罪へ変更され、さらにはSNS上でのストーカー行為も新たに規制の対象に加わった。

 そして13日には、改正ストーカー規制法下において、初の逮捕者が出た。元交際相手に対して、LINEでメッセージを送った北海道の50代男性。逮捕容疑は「拒まれているにもかかわらず、LINEで『俺をばかにしすぎている』『絶対に許さない』などと書いたメッセージを5回にわたり送信し、ストーカー行為をした疑い」(どうしんウェブ 1月14日)ということだ。

 ツイッターやフェイスブック、LINEなどSNSのトラブルが頻繁に報道されている。『平成28年度消費者白書』によれば、SNSに関する消費生活相談は、全年代において確実に増加している。2010年度の3142件から、2015年度には9004件と、実に3倍にもなった。そんな現実から見ればまだまだ十分ではないだろうが、ストーカー規制法の改正は、法律が現実に追いついた1つの事例と言えるだろう。

トランプvsオバマ
ツイッターのフォロワー数が多いのは?

 いきなりだが、ちょっと話題がそれる。今月20日、ドナルド・トランプ氏が第45代米国大統領に就任した。就任前から世間を散々騒がせたトランプ氏。講演や集会での過激な発言もさることながら、ツイッターでの話題提供にも余念がなかった。「おれはよう、トヨタのやろうがよう、メキシコでつくった車を米国で売るのがよう、許せねえんだよお!」(筆者意訳)という、居酒屋で管を巻いてる酔っぱらいみたいなつぶやきが、日本で連日ニュースになり、産業界の大物たちが氏やその周辺への弁明に追われるというのは、なかなか異常な事態ではないだろうか。

 トランプ氏が個人で開設したツイッターのアカウントは、フォロワーが2000万を超える。2000万。多いな……。いや、なんとなく多いというのはわかるけど、具体的にこのフォロワー数がどのくらい多いのかを考えるために、米国大統領の公式アカウントと比較してみよう。