毎朝のネクタイ選び、惰性になっていないだろうか。実はネクタイ次第で、相手に与えるあなたの印象は想像以上に違ってくる。話題書『「成功している男」の服飾戦略』著者で、約8万5000人に服飾指導をしたファッション・プロデューサーのしぎはらひろ子氏が指南するネクタイ選びの要諦とは。
ネクタイが発する
メッセージは大きい
ネクタイ選びには、「マナー」に関する知識が必要不可欠だ。
メディアで見かける謝罪会見で、謝罪している人物が赤やピンクの派手な明るい色を身に着けていたり、カジュアルなニットタイをしめていたりしたら、たちまち「不謹慎な人だ」というレッテルを貼られ、非難されるだろう。
ネクタイが発するメッセージは大きいのだ。
ネクタイの揃え方のポイントは、3つある。
まず、しっかりとした素材を選ぶこと。ネクタイを強く握った時に、上質なネクタイであれば、シワになりにくく、シワの戻りが早い。
また、ネクタイを軽く持って左右に軽く振り、よじれるかどうかで品質を確かめる方法もある。上質なネクタイであれば、糸の密度が高く、加工に手間ひまをかけているため、ほとんどよじれない。