自問自答の違いが、人生を大きく左右する
こうした自問自答は、あなたが頭の中で自分に対して行なう質問によって始まります。
じつは、その質問の投げ方によって、対話の流れも変わってくるし、最終的に導きだされる行動も変わってきます。
わかりやすい例として、難しい仕事に直面したときの次のAとBの2つの自問自答を読み比べてみてください。
●Aパターン
質問「難しい仕事だな、自分にできるかな?」
答え「いや、できるわけないよ。だってその仕事は未経験だし、自分はそんなに頭もよくないし、大した能力も持ってないから……。だから、誰か別の人にやってもらおう……」
●Bパターン
質問「難しい仕事だな、どうすれば自分にできるだろう?」
答え「自分にはやり方がわからないな。でも、世の中にはその仕事をできる人がいるんだから、どこかに対処法はあるだろう。なら、まずは書店に行って、何か使えるハウツーがないか調べてみよう」
いかがでしょうか?
両者はともに、同じ問題にぶつかったときに起きる自問自答の流れです。
でも、最初に投げかける質問によって、その後、まったく違う行動が生まれてくることがおわかりになるでしょう。
じつは、この自問自答の違いが、人生を大きく左右する要因になっているのです。
Aのパターンを持っている人は、何か問題があるたびに他人任せにして、なかなか成長していくことができません。いつも周りに不満を持ちながら、結局は現状に留まっていることがほとんどです。
一方、Bのパターンを持っている人は、何か難しい仕事に直面するたびに新しいことを学び、どんどん自身のステージを上げていきます。
もちろん、Aが「なかなかうまくいかない人」の対話パターン。Bが「うまくいく人」の対話パターンです。
その差は、まさに、最初の質問の違いによって決まっています。