世界各国を見渡すと、洗濯とそうじとでは、ほぼ一貫して、洗濯の方が「主に妻」の割合が高くなっている(例外はインド、トルコ、ベネズエラぐらい)。下着を夫には洗ってほしくないという気持ちのあらわれかとも思われる。北欧のような全般に家事の妻負担が低い国でも、洗濯については、あまりその割合が低くならないのも同じ理由によるのであろう。

「主に妻」の割合についての文化的な傾向の差としては、日本や韓国などと比較して、ヨーロッパでは、料理が洗濯よりそうじに近いレベルになっている点が目立っている。料理を女性の専有物とする「男子厨房に入らず」の考え方がもともと薄いためか、それとも、料理の品質への要求水準が低いので夫の料理でも満足できるという事情のためか、詳細は不明である。また修繕のレベルが小さいのもヨーロッパ的特徴である。こうした特徴は、ヨーロッパ以外でもヨーロッパの影響の強い国では同様である。

 この他、買物はその他の家事ほど国別の違いが大きくない点にも気がつく(日本、韓国は料理と連動して買物も高いが)。

夫の方の稼ぎが多い点でも日本の夫婦は世界一

 同じ年のISSP調査では、夫婦のどちらが所得が高かったかをきいているが、日本は、調査対象となった41カ国の中で「夫の所得の方が多い」の割合が88.3%と最も高かった点で目立っている(図2参照)。

◆図2 夫の稼ぎの方が多い夫婦が世界一多い日本人

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