本川 裕
冷戦崩壊後、世界では、イデオロギー対立では説明できなくなった国際紛争が頻発している。その解決策として、日本人が狭い島国で培ってきた「思いやり」という対立回避法が効果的なのではないだろうか。

平均寿命が伸び、「人生100年時代」が訪れようとしている。だとすると、われわれは何歳まで働くことになるのだろうか。高齢期の労働に関するさまざまなデータから探ってみたい。

2月25日に閉会したピョンチャン(平昌)五輪で、日本のメダル数は13個と、前回のソチ五輪だけでなく、最も多かった長野冬季五輪も上回って史上最多となった。しかし、人口対比で見てみると、先進国では最低レベルとなっている。

太っているか、痩せているかの指標であるBMI。日本人男性は、年齢を問わず肥満へ向かう傾向だが、女性は、若い頃から70歳以上まで、時間差を伴いながらスリム化志向が強い。こうした傾向は日本だけなのだろうか。

国際意識調査を調べてみると、日本の夫婦は、他国よりも良好な関係を維持しているという、意外とも思える結果にしばしば行き当たる。本当に日本の夫婦は世界一仲がいいのか。真相を探ってみた。

日本の女子高生は、世界的なデータから見て極めて珍しい存在だ。というのも、世界では男子生徒の生活満足度が女子生徒を上回っている中で、唯一、女子生徒の方が上回っているからだ。その秘密を探ってみた。

精神的な状況は、本人の問題はもちろん、取り巻く環境によっても大きく変わってくる。そこで、厚生労働省の国民生活基礎調査から、年代、職業、罹患している病気ごとに「精神的に良好な人たち」を見てみた。

精神的な面での健康状態を尋ねる調査結果から、全国都道府県の「県民のんき度ランキング」を作成した。やはり"西高東低"の傾向が見られるのだが、細かく見ていくと意外な結果も垣間見られた。

スマートフォンの普及に伴う長時間使用によって、睡眠不足が加速している。中でも、就寝前スマホの影響は大きいようだ。統計データからその実態を読み解いていこう。

衆議院選挙は、「保守」対「中道」対「リベラル」といった3極構造の選挙戦となり、結果として自民党の圧倒的勝利に終わった。しかし、与党に何でも反対する大同団結政党を作っていれば野党は勝てたかもしれない。

電通社員が自殺して以来、過労死問題がクローズアップされている。しかし、統計的に考察してみると、長時間労働が理由ではなく、仕事上のストレスに起因していることが分かる。

団塊の世代が“老境”に差しかかっている今、どのような死に方をするかは国民的関心事となりつつある。そこで、どのような人生の最後を迎えるのか、年代別に「配偶者の有無」「死因」「死に場所」を調べてみた。

英国のリンダ・グラットン教授によれば、2007年に日本で生まれた子どもについては、107歳まで生きる確率が50%もあるという。しかし本当に100歳以上も生きることができるのか。統計的に分析してみた。

陸上競技の花形である陸上男子100メートル走で、桐生祥秀選手が9秒98の記録を打ち立て、ついに日本人で初めて10秒の壁を破った。桐生選手に続き、記録更新をする日本人は現れるのか、データから分析した。

今や、政権の浮沈を左右する内閣支持率。しかし、世論調査を実施するマスコミによって、その結果は1割もの差が出ている。その理由を探るとともに、過去の政権の内閣支持率を振り返る。

最近、政治家やタレントの不倫が週刊誌やテレビで報道されて話題となり、政治問題化することまである。そこで、日本人は世界的に見て、不倫に対して厳しい国民なのか見てみよう。

今週から夏休みに入り、レジャーや旅行に出かける人も多いだろう。そうしたものに地域性があるのか、そして「晴耕雨読」という理想的な過ごし方ができる地域や国はどこなのだろうか。

高齢化の進捗に伴って、日本では医療に関する議論が盛んになっている。しかし、その実態はどうなのか。医療水準、そして医療コストの視点から統計的な分析を試みる。

「GDP統計」と「生産年齢人口」の二つの指標を見れば、世界経済の将来を予測することができる。その結果は、現在の姿と大きく違うようだ。

治安の良さを図る指標として有効なのは「殺された人間の数」つまり「他殺者数」だ。しかし、日本では関心が払われない。その結果、世界最高レベルの治安の良さを実感できずにいるのが現状だ。
