面接官との会話にあっては、先方が聞き飽きているであろう部活や学生イベントの話などよりも、相手の会社に関する議論ができる方がいい。会社のホームページの「IR」ないしは「株主・投資家の皆様へ」と書かれたページのニュースリリースと、過去2年分くらいの決算発表と決算短信を読み込んでおくといい。その会社に対して真剣な興味を持つなら、証券会社の証券アナリスト程度の質問や議論をすることは学生にも難しくはないはずだ。

 会社に対しても、面接官個人に対しても、相手に対する「敬意を伴った興味」を表現することと、相手の話の波長に早く合わせて相手の仲間だと思われるようにすることが面接のコツだ。

 このゲームが得意な人もそうでない人もいるだろうし、真面目な学生さんは「馬鹿馬鹿しい」と思うかもしれないが、ビジネスそのものがこの程度には「馬鹿馬鹿しい」ものなのだから仕方がない。要領よく頑張ってほしい。

(経済評論家・楽天証券経済研究所客員研究員 山崎 元)