まるか食品株式会社の看板商品「ペヤングソース焼きそば」の“異様”な進化が止まらない。
2016年11月7日に「わかめMAXやきそば」、同年12月19日に「パクチーMAXやきそば」、そして2017年1月16日に「チョコレートやきそばギリ」と、畳み掛けるように“変種”焼きそばをリリースしてきた同社だが、2月27日(月)、新たな焼きそばを発売する。その名も「ペヤングソースやきそばプラス納豆」だ。
また賛否の分かれそうな食材を……と、全国のペヤングファンが困惑する声が聞こえてくるかのようだが、考えてみれば納豆と味の強い料理の組み合わせは存在しないわけではない。最たる例は納豆をトッピングしたカレーライスだろう。納豆のうま味がカレーの刺激をマイルドにし、独特の味わいを楽しめると病みつきになる人は多い。
それならば「ペヤングソースやきそばプラス納豆」が、インスタント焼きそばの新たな境地を切り開ける可能性は十分にあるはずだ。発売前に同商品を入手し、実際に試食した。
においでオフィスが阿鼻叫喚
焼きそばを開封すると、ソースとかやくに加え、乾燥した茶色い粒状のものが入った小袋が姿を表した。これこそが同商品の鍵となる納豆。フリーズドライ処理されているためか、納豆独特の発酵臭はあまり感じない。
これは優れた采配だ。納豆を苦手とする人も存在するが、その理由の大半は「においが苦手」だからだ。においを抑えることでより多くの人が楽しめる商品にする――そんなまるか食品の気配りに敬意を感じずにはいられない。……と、思っていたのだが。
熱湯を入れて3分。湯切りした焼きそばにソースと納豆を投入した。その瞬間である。
それまでの控えめなにおいから一転、凶悪なまでの納豆臭が立ち上り始めたのだ。焼きそばの熱によって活性化しているのか、そのにおいは通常の納豆を凌駕(りょうが)しているようにも思える。納豆好きを自認する記者ですら、思わず顔を背けるほどだった。