まず先に行動ありきではダメ

井上裕之(いのうえ・ひろゆき) 歯学博士、経営学博士、コーチ、セラピスト、経営コンサルタント、医療法人社団いのうえ歯科医院 理事長。島根大学医学部臨床教授、東京医科歯科大学非常勤講師、東京歯科大学非常勤講師、北海道医療大学非常勤講師、ブカレスト大学医学部客員講師、インディアナ大学歯学部客員講師、ニューヨーク大学歯学部インプラントプログラムリーダー、ICOI国際インプラント学会指導医。日本コンサルタント協会 認定パートナーコンサルタント。世界初のジョセフ・マーフィー・インスチュート公認グランドマスター。1963年、北海道生まれ、東京歯科大学大学院修了。歯科医師として世界レベルの治療を提供するために、ニューヨーク大学をはじめ、ペンシルバニア大学、ハーバード大学、イエテボリ大学など海外で世界レベルの技術を取得。6万人以上のカウンセリング経験を生かした、患者との細やかな対話を重視する治療方針も国内外で広く支持されている。また、本業の傍ら、世界中のさまざまな自己啓発、経営プログラム、能力開発などを学びつづける。ジョセフ・マーフィー博士の「潜在意識」と経営学の権威ピーター・ドラッカー博士の「ミッション」を総合させた「ライフコンパス」を提唱。

井上 「そのプロセスが曖昧だと、人は行動に不安を抱きます。何でこれをやるんだろうって。でも、そのプロセスが明確だと、仮に途中で結果が出ていなくても、それに対して信じて続けていくことができます。だから結果が確実に得られるためのプロセスを明確にする。これが行動し続けるためには、重要なことかと思います」

堀江 「そこを明確にするためには、知らないとできないところもあると思うんですけど、そこはどうすればいいんですか?」

井上 「そうですね。でも、知らないからとにかく先に行動してみようっていうのは、必ず失敗すると思います」

堀江 「まず先に行動ありきではまずいと?」

井上 「とにかく行動してみなさっていうのは、考えることが出来ない人ですよね。行動は緻密でないといけないと思います。緻密な行動をするために必要なのは、やはりその結果を得るために、専門的な学習、もしくはその結果を出している人から情報収集すること。もしくは、専門のトレーナーなり、コーチをつけることです」

堀江 「まったくその通りですね」

井上 「ゴールが明確でないのに、ただ思い付きで行動してる人って凄く多いと思うんです。プロセスも明確じゃなくて、知識もなくてという…。とりあえず行動していく先で、一つひとつその問題を捉えていったらいいと。それは、ほぼ結果の出ない人の行動パターンだと思います」

堀江 「たしかに。でも、そういう人って結構いる気がします」

井上 「私が自分の周りの人たちに必ず言うのは、緻密でなくて成功した人は誰もいないということです。人よりもどれだけ緻密に細分化して物事が考えられるか、何かを成し遂げるためには、絶対にそれが重要です」