実は節約になる可能性も?
スタイリストサービス人気上昇中
「年齢より老けて見られる」
「婚活がうまくいかない」
「娘が一緒に出歩くのを嫌がる」
――その原因、もしかしてファッションにないだろうか?
身なりに無頓着な男性は少なくない。ラクだからといってジャージばかり着ている。20年前の服をヨレヨレになっても着ている。最近は無難に地味な色の服ばかり選んでしまう――これでは年齢以上のスピードで「くたびれたおじさん」へまっしぐらだ。
しかしながら、かっこよくキメたいと思っても、「自分に似合う服がわからない」「流行についていけない」「じっくり洋服を買いに行く時間がない」といった男性も少なくないことだろう。
ならば、プロの手を借りてはどうだろうか。
今、芸能人がスタイリストをつけるように、プロに個人の洋服選びをサポートしてもらう人が増えている。女性を中心に広がりを見せているが、男性も対象とするサービス事業者も少なくはない。
芸能人のファッションも手掛けるスタリストを抱える「チェンジングミー」も、その1つだ。利用者は男女半々で30代以上が中心。日常の洋服選びから、「お見合い用の服を選びたい」など特別な日のコーディネートまで、さまざまなニーズに対応している。
同社を主宰する近藤忠勝さんが7年前にこの事業を立ち上げたきっかけは、スタイリストをしている友人の手で自分自身が「イケてない」ファッションから脱したことだという。
「ずっと髪はボサボサ、洋服はお下がりばかり。さすがに社会人になってもう少し身なりに気を遣おうと思ったのですが、おしゃれなショップを知らないし、そもそもそこへ着ていく服もない状態でした。プロにコーディネートしてもらって、人前に出ても困らない程度になったら、外見だけでなく内面の自信にもなったのか、異性も含む対人関係がうまくいくようになりました。私と同じような方の助けになればと思い、このサービスを始めました」
ファッションに対するほんのちょっとの気遣いで、その人の印象はだいぶ変わる。チェンジングミー所属のスタイリスト、MEGUMIさんはこうアドバイスする。
「街を歩いていると、パンツが大きすぎて野暮ったかったり、上着の肩幅が合っていなかったり、服のデザイン以前に、サイズの面で残念に感じる方はけっこうたくさん目につきます。プロの手で自分にぴったりのサイズの服を選ぶだけでも、だいぶ印象が変わると思いますよ」