40歳で「今の仕事を続けていていいのかな?」と迷ったとき、立ち戻りたい名言とは何か。
次々と新たなビジネスを仕掛ける稀代の起業家、佐藤航陽氏。「これからどう生きるか?」を徹底的に考察した超・期待作『ゆるストイック』を上梓した。これからの生き方として重要なキーワードは、「ストイック」と「ゆるさ」。令和のヒーローたち(大谷翔平、井上尚弥、藤井聡太…)は、なぜストイックに自分に向き合い続けるのか。『ゆるストイック』では、「どのように日常を過ごしていくべきか」を言語化し、誰でもできるプロセスとしてみなさんに共有する。(構成/ダイヤモンド社・種岡 健)
Photo: Adobe Stock
「今の仕事を続けていていいのかな?」
40歳前後になると、多くの人が一度はこう思います。
「この仕事を、このまま続けていていいのだろうか?」
仕事は続けてきた。
経験もある。
しかし、どこか手応えがない。
『ゆるストイック』という本では、この迷いの正体を「追いかけ続ける仕事」にあると語ります。
ひたすら世の中のトレンドを追うだけの日々を過ごしていたのです。
自分の専門分野であるインターネット業界においても、目まぐるしい技術の進化についていくのがやっと。
「本当に価値ある仕事ができていない」と感じていたのです。
自分がやっていることは追いでしかなく、将来を見据えた「学び直し」ができていなかった。
――『ゆるストイック』より
ここに、多くの40代の違和感があります。
日々の仕事に追われ、気がつけば「学び直し」の時間がなくなっている。
トレンドを追うことはできる。
しかし、自分の未来を作る学習はできていない。
人生を変える「立ち止まる時間」
本書は、ある転機についてこう語ります。
コロナ禍の約3年間、これからの10年、20年先を見据え、必要なスキルや知識を見極めることに集中しました。
そして、不要な価値観を捨て、真に必要な知識を身に付けるべく、自らを見つめ直したのです。気がつけば、自粛期間を経た自分は、「仮想現実」と「宇宙開発」という、まったく異なる分野の新たな専門家になっていました。
――『ゆるストイック』より
重要なのは、「環境が変わったから成長した」のではないという点です。
環境の変化を、学び直しの時間として使ったことです。
同じ時間を過ごしていても、未来を作る人と、消費する人に分かれます。
人生は簡単に堕落する
本書は、さらに印象的な言葉を残しています。
一方で、私の周りでは、釣りやキャンプ、別荘暮らしなどのスローライフを謳歌して「がんばらなくていい」と語る人が増えていました。
堕落しようと思えばいくらでも堕落できてしまうものです。
だからこそ、「自分を律する力が必要である」と確信していたのです。
同世代や先輩たちが一気に活動をやめたコロナ禍の自粛期間は、私にとっては競争に晒されることなく自分を磨き上げることができた最高の「ボーナスタイム」でした。
――『ゆるストイック』より
ここに、この章の名言があります。
「堕落しようと思えば、いくらでも堕落できる」
だからこそ、自分を律する必要がある。
迷ったときの指針
40歳で仕事に迷ったとき、考えるべき問いは「辞めるべきか」ではありません。
未来の自分のために、今、何を学び直しているか。
ゆるストイックとは、激しく働くことではありません。
長期の視点で、自分を磨き続けることです。
迷ったときに立ち戻るべき言葉は、シンプルです。
堕落は簡単。成長は意識しないと起きないのです。
株式会社スペースデータ 代表取締役社長
1986年、福島県生まれ。早稲田大学在学中の2007年にIT企業を設立し、代表取締役に就任。ビッグデータ解析やオンライン決済の事業を立ち上げ、世界8ヵ国に展開する。2015年に20代で東証マザーズに上場。その後、2017年に宇宙開発を目的に株式会社スペースデータを創業。コロナ禍前にSNSから姿を消し、仮想現実と宇宙開発の専門家になる。今は、宇宙ステーションやロボット開発に携わり、JAXAや国連と協働している。米経済誌「Forbes」の30歳未満のアジアを代表する30人(Forbes 30 Under 30 Asia)に選出される。最新刊『ゆるストイック』(ダイヤモンド社)は9.5万部を突破した。
また、新しくYouTubeチャンネル「佐藤航陽の宇宙会議」https://youtube.com/@ka2aki86をスタートさせた。








