坂本龍一の8年ぶりとなるニューアルバム『async』の発表に合わせて、3人のコラボレーターと坂本龍一が設置音楽の空間を制作、青山のワタリウム美術館で公開されている。坂本龍一の「良質な環境で音楽に向き合ってもらえたら」という思いからこのプロジェクトはスタートした。

 この「設置音楽展」では、3フロアー(2F、3F、4F)での3人のコラボレーターによる映像作品のために、坂本龍一が多種多様な音と音楽が変化する異なる空間環境を作り上げ、音の豊かさと可能性を示唆し、非常に興味深いインスタレーション・スペースとなっているもの。

各フロアの構成は以下のようになっている。

● 2F async -drowning-

 アルバム『async』全曲を、坂本龍一が最も信頼するムジークエレクトロニクガイサイン製スピーカーで再生する5.1chサラウンドMIXのインスタレーション空間と、様々なメディアを用いたパフォーマンスやインスタレーション作品の制作に携わる高谷史郎の映像で構成されたメインフロア。

on async:
新作制作過程にインスピレーションを与えた書籍、写真、メモ、譜面などを展示。

● 3F async -volume-
 アルバム『async』制作時に多くの時間を過ごした空間を映像で抽象的に捉え、ニューヨークを拠点としたNeo SoraとAlbert Tholenによるアーティストデュオ「Zakkubalan」と坂本とのコラボレートで表現する。

 写真と映画の合間を交差するアート作品を制作しているその空間が持つ環境音とアルバム楽曲の中の音素材を混ぜたシンプルな映像とで構成するインスタレーション空間。

● 4F async -first ligh-
 アルバム『async』の楽曲を用いた映画・映像インスタレーション作家のアピチャッポン・ウィーラセタクンとのコラボレーションによるヴィデオ・インスタレーション。

 

 その他、1Fでは「async -communication wall-」というアルバム『async』を聴いた感想や疑問を自由に書いて貼るスペースがあり、会期中、坂本龍一本人からの回答やコメントがあるかもしれないとのこと。

 B1Fには「async -Vinyl archive & shop-」としてアルバム『async』や旧作のアナログ盤の試聴、映像作品の視聴スペースと坂本龍一関連グッズショップも。


会期:
2017年4月4日(火)~5月28日(日)

休館日:
月曜日

開館時間:
11時~19時 [ 毎週水曜日は21時まで延長 ]

入場料:
大人:1,000円 学生:500円(25歳以下)
70歳以上:700円
ペア券(大人2人):1,600円

主催/会場:
ワタリウム美術館
東京都渋谷区神宮前3-7-6
03-3402-3001
http://www.watarium.co.jp/museumcontents.html