みなさんこんにちは、澤です。
連休も終わり、仕事も通常モードに戻った方も多いことでしょう。連休中にたまったあれこれを片付けるために、数多くの会議が行われ発言が求められたりとか、各種報告会などで発表する機会があったりする人もいますよね。
仕事にはとにかくつきものの「コミュニケーション」。この連載においても、タイトルにするくらい重要なテーマとして位置付けています。コミュニケーション能力が高いことは、すなわち仕事ができること、というのが一般的な理解ではないかと思います。そんな世の中で「どうしても質問する勇気が出ない」とか「お客様との会話が続かない」とか「会議でコメントを求められても気の利いたことが言えない」とか、悩みを持っている人が多いのも事実です。
今回は、主として対面で会話する場面において、質問や雑談の苦手な人、あるいはもっとうまくなりたいと思っている人に役立つ情報をお伝えしたいと思います。
コミュニケーション能力が高いとは
「立て板に水を流すような話し方」とは違う
皆さんの周りにも、コミュニケーション能力が高いと言われる人がいらっしゃることでしょう。
常に場を盛り上げる名人だったり、顧客を惹きつける能力に長けていたり、難しい会議をまとめるのがうまかったりと、様々な場面でその高い能力は発揮されます。では、何をもってコミュニケーション能力が高い、と言えるのでしょうか。
対面の会話におけるコミュニケーションの能力の高さは、けっして「しゃべりがうまい」というだけのものではありません。立て板に水を流すようにすらすらと話ができる、というのは一つの武器になる可能性はありますが、実は必須能力とは言えないものです。
少々話し方がたどたどしくても、周りの人から慕われていたり、頼られていたりする人もいますよね。そのような人も、コミュニケーション能力が高い一つの形です。つまり、コミュニケーション能力の高さというのは、本人の中で閉じている能力ではなく、あくまで他者との間に生まれる反応によってはかられるものである、という特徴があるのです。しゃべりがすらすらと上手いのは、本人のスピーチ能力であり、それはコミュニケーションの能力とイコールではありません(関係はもちろんありますが)。