正直に白状すれば、昔は大好きだった書店にも、この頃はあまり足を運んでいません。書店の店頭で売られている書籍も、ネット通販のアマゾンでもっぱら購入しています。最近の話題の本だけでなく、ロングテールの書籍も選べるのがオンラインストアの良さです。

 アマゾンで本の内容を調べて、印刷媒体として購入する本と、電子書籍として購入する本を選んでいるわけです。後者の基準は、電車の中の10分から15分で読みたい本です。

 イメージは書店の店頭と同じです。検索機能も使います。「ランキング」や「閲覧履歴に基づくおすすめ商品」などはあまり利用しません。キーワードで検索します。ちょっと気になっている言葉を入れると、結構面白い結果が出てきます。そこから本を試しに選んでクリックすると、その本の内容とともに、「この商品を買った人は他にこんな商品も買っています」という自動検索結果が出てきます。

 その結果の中からさらに気になるものをクリックする。それを3回ほど続けるうちに、思わぬ掘り出しものに出くわします。

 こんな使い方もできます。これまでに読んで役に立ったとか面白かったという本の書名を入力します。その場合も当然、「この商品を買った人は他にこんな商品も買っています」という検索結果が出てきます。すでに基本となる本をこの場合は読んでいるので、どのような類推結果なのかがわかります。そこでおすすめされた本は、自分にとって興味深い本である可能性が高いわけです。

洋書は熟読しなくていい、
積読で十分な理由は?

 最後に洋書について一言。洋書を熟読する必要はありません。積読でいいのです。そう思って気楽に面白そうな本は買ってみてください。欧米人の書く本と日本人の書く本の構成は大きく違います。日本人の書く(日本人の編集の好みと言ったほうがいいかもしれません)本の場合、大事なポイントは第3章以降、読み進んでいかないと出てきません。

 それに比べて欧米人の書く本は、最初に最も大事なポイントを教えてくれる場合がほとんどです。前半さえ読めばいいというケースが多い。だから最後まで真剣に読まなくても、「乱読で積読」でいいのです。

 そう思えば、割り切って買えるし、肩肘張らずに読めると思います。それでいて、数年後に翻訳版が出る前に、最新の研究成果のポイントを知ることができるわけです。

 では洋書はどうやって探すのか。私の場合は著者である学者の名前で検索をします。そして1冊いい本があったら、必ず引用文献をチェックします。その中で面白そうなタイトルの本にアクセスします。

 いずれにしても、できるだけ幅広い本を読んでいくと、読み続ける力がつくとともに、知らず知らずのうちに博識になっていきます。それが40代や50代になった時に、大きな差になって現れるのです。一流になるための一里塚です。

(明治大学専門職大学院グローバル・ビジネス研究科教授 野田 稔)