誰とも接することなく、一人で生活をしていくのであればそれでいいだろう。しかし、人と接することをしながら、社会で生きていくことを選択するのであれば、それはできないことである。

「利益」は相互にバランスする
必要とされない人間になる可能性

 その理由は明白で、人と人は何らかの「利益」でつながっているからだ。その利益とは、何も金銭だけではない。下記のような内容も含まれる。。

「この人といれば楽しい」

「この人と一緒にいればビジネスが上手くいく」

「この会社にいれば、成長できる」

「この友達グループにいれば、周りからイケていると思われる」

 このように、人によって「利益の種類」は違えど、その人、その集団とつながることに利益を感じるからこそ、つながっていることを選択しているのだ。

 それは相互に利益を認識し合うことで成立する。片方だけの利益が大きくなりすぎるとその関係を維持するのは難しくなる。なぜなら、相手も自分にもたらされる利益を前提に、どの個人や、どの集団とつながりを持つのかを選択しているからだ。

 そして、その「利益」を相手が「利益」だと判断するのは、当たり前だが自分ではなく、相手という他者である。いくら、あなたがこれは周りの人にとって「利益がある」と判断したとしても、周りで誰も自分にとって「利益だ」と認識してなければ、その事柄には利益がないのだ。当然ながら、あなたが「利益」だと感じている事柄に対しても、誰もあなたに「利益」を返すことはない。「利益」はいつも相互にバランスを取ろうとするからだ。