Photo:Motoo Naka/Aflo

 日本の女子プロゴルフを牽引してきた宮里藍(31)が今季限りでの引退を表明した。

 9日午後に行われた会見によれば、引退を決意した理由は「モチベーションの維持が難しくなったこと」だそうだ。

 それを感じたのは2012年の米国LPGAツアーのメジャー大会が終わった頃だという。宮里が米国ツアー挑戦をスタートさせたのは2006年。米国LPGAのメジャー大会は、当時のクラフト・ナビスコ選手権(現ANAインスピレーション)、PGA選手権、全米女子オープン、全英女子オープンの4大会だったが、この年、宮里はいきなりPGA選手権で3位タイの好成績を残している。

 その後、日本とは異なるグリーンやコース形態などに戸惑い、結果が出ない時期があったが、粘り強く順応し、挑戦3年目の全英女子では5位になった。これをきっかけにしたかのように2009年は調子を上げ、米ツアー初優勝を達成。全米は6位タイ、全英は3位タイという好成績を収めた。そして2010年には米ツアーの5戦を制して世界ランク1位にもなっている。この頃の日本では、宮里が日本選手初のメジャー制覇を成し遂げることを多くの人が期待していたし、その瞬間はすぐにでも来ると思っていた。