優勝賞金は日本の3~5倍
観客数は4日間で日本の2年分

 先週は松山英樹が日本人最多となるPGA(米国男子ゴルフ)ツアー通算4勝目を挙げたことが大きな話題になった。

 米アリゾナ州スコッツデールで行われたフェニックス・オープン。4日間で267、通算17アンダーでウェブ・シンプソン(アメリカ)と並んだ松山は、4ホールに及ぶ息詰まる戦いを制した。

 松山はこの大会を連覇したわけだが、それがいかに偉業なのかを中継を見て実感した。まず注目度の高さ。観戦したギャラリーはPGAツアー史上最多の65万5434人を数えた。日本のプロゴルフツアーの観客数は年間で33万人ほど。たった4日間でその倍近い人が集まったわけだ。

 スコッツデールはメキシコとの国境に近く、気候が温暖。避寒を兼ねてやって来る人が多いのだろう。また、周囲を観客席(2万人収容)が囲む16番の名物ホールがあり、一度はここで観戦したいと考える人も多いに違いない。それにしてもすごい数だ。

 そして松山が手にした優勝賞金は120万6000ドル(約1億3700万円)。日本のプロゴルフツアーの最高優勝賞金は4000万円(日本オープンなど5試合)で、多くは2~3000万円だから、松山は日本での優勝3~5回分を1試合で稼いでしまったわけだ。

 もっともフェニックス・オープンが特別優勝賞金が高い大会というわけではない。5月に行われるプレイヤーズ選手権の優勝賞金189万ドルが最高で、メジャー大会のマスターズ・トーナメント、全米オープン、全米プロが180万ドル(約2億円)。他のPGAツアーの大会も大半が100万ドルを超える優勝賞金になっている。

 この高額の賞金を手にするために世界中から実力のあるゴルファーが集まり、その卓越した技術を見るために多くの人が会場に足を運ぶ、あるいはテレビ中継に見入るのがPGAツアーなのだ(高額賞金はこの放映権料で支えられている)。

 松山はこのPGAツアーで4度の優勝を数え、メジャー大会も含めて、これからその数を増やしていこうとしているが、ツアーに出場するだけでも至難なのである。