フランス大統領に当選したマクロン氏は、ブリジット夫人との24歳差夫婦が話題となっている。日本人の結婚事情は、国勢調査や人口動態調査で実態が良くわかる。そうした統計情報を駆使して、日本人の結婚事情のリアルを分析した。(ノンフィクションライター 和泉虎太郎)
マクロン氏の24歳差夫婦に世界が仰天!
日本には歳の差夫婦がどのくらいいる?
去る5月7日、39歳の若さで史上最年少のフランス大統領に選ばれたのがエマニュエル・マクロン氏。話題となった極右的発言で知られたマリーヌ・ル・ペン氏は選挙公約としてEU離脱を掲げており、選挙の結果によってはEUが崩壊の危機に立たされる。その意味で世界中から注目され、その結果に(少なくともビジネス界は)安堵した。
そして当選したマクロン氏について報じる各紙・誌の多くが注目したのは、歳の若さでも、選挙経験がない元銀行員の経歴でもなく、新ファーストレディとなったブリジット夫人のことだ。
ファーストレディらしい気品をたたえた貴婦人然とした女性ではあるのだが、話題は歳の差。なんと24歳上の超姉さん女房なのだ(著者注:メディアによっては25歳差だが、マクロン氏の生年月日が1977年12月21日、ブリジット夫人は1953年4月13日なので、学年として計算して24歳差とするのが分かりやすい。本稿は24歳差として論を進める)。
ブリジット夫人はマクロン氏の高校時代の教師。かつ、その時点で結婚をしており、マクロン氏より2歳歳上の長男、同い歳の長女をはじめ3人の子どもがいた。マクロン氏が猛アタックをすること14年、夫人は前夫と離婚して晴れてふたりは夫婦となる。マクロン氏が29歳の時だ。もうこうなると、メロドラマも真っ青の展開であるが、まぁ異文化の他人様、純愛だったとしておく。
ひるがえって、日本ではどうかが気になってくる。社会制度も結婚観も違う国とは単純な比較は難しいが、日本には24歳上の姉さん女房は何組くらいいるものなのか。そもそも歳の差婚は日本においてはどれくらい珍しいものなのか。