文字が多いスライドは
プレゼンのウケが悪い

 この連載の中でも再三お伝えしている通り、プレゼンテーションにおけるスライドはなるべく文字を少なめにすることが、クオリティを上げるためにも効果的である、というのが澤の持論です。

 文字がぎっしり書き込まれた資料を使うスピーカーのスコアは、全体的に高くはないという相関関係が見えました(一部の例外はありますが)。スライドの中の文字が多ければ多いほど、スピーカーはそれを読みたくなってしまいます。そうなると、プレゼンテーションではなく単なる「説明会」となってしまいがちです。

 また、読み上げるのに必死になってしまい時間が足りなくなって、最後は大慌てで早口になって噛みまくり…という負のループに突入している人も散見されました。メモ書きの部分に話す内容を書くのは大いに結構なのですが、話す内容をスライドにすべて文字で入れてしまうと、聴衆はみんな目で文字を追い始めます。そうなると、話し手の声が届きにくくなり、また読み終わっていないうちに次のスライドに移ってしまったりすると、なんとなく「もやっ」とした気分になってしまうものです。

 スライドに文字が多いスピーカーは、つい振り返ってスクリーンを見ながら話したり、手元のパソコンの画面をのぞき込んで話したりして、客席の人たちの顔を見る余裕がなくなりがちです。これもまた、満足度にネガティブな影響を与えてしまいます。