タイプA/Bはビザやマスターカードといった国際ブランドのカードをはじめ、世界中の流通、交通インフラで導入されている。一方のフェリカは、イオンの「ワオン」やセブンの「ナナコ」、JR東日本の「スイカ」など、主に国内の電子マネーが採用している。

 実質的に日本のローカル規格の立場に甘んじているわけだが、国内シェアは圧倒的だ。

 現にビザも、タイプA/Bの電子マネーであるペイウェーブを世界70以上の国と地域で展開しているものの、日本ではまだ使える店舗が少なく、フェリカの金城湯池を切り崩せずにいるのが実情だ。

水面下では「日本連合」の動き

 そこで出てきたのが、ビザという最強の国際ブランドを使う見返りとして、フェリカ搭載のクレカにペイウェーブも載せろという冒頭の“圧力”だったわけである。関係する日本企業は数ヵ月前からこの問題でビザとやり取りしており、ビザ本社にも苦情の声が伝えられているという。

 最終的な結論は出ていないが、クレカにペイウェーブ機能が付けば、当然、日本国内での普及は進むだろう。

 ただ、自社の電子マネー機能付きカードを出しているイオン(ワオン)、NTTドコモ(iD)、セブン(ナナコ)など国内大手の間では、動揺と不信感が広がっている。