文科省は財務省のように
叩かれ慣れていない

文部科学省 今井さんは、安倍政権に骨を埋める覚悟ですからね。そのため経産省は、橋本(龍太郎)内閣以来の強大な“権力”を霞が関で握っている。しかし一方で、今井さんが飛ばされるなどの憂き目に遭ったり、政権自体が倒れたりするようなことがあったりすれば、財務省に形勢を逆転されてしまうのではないかと見られているようですね。

財務 いやいや、そんなことはないと思いますよ。ただ、菅(義偉)官房長官の記者会見は話題になっていますね。毎回、かなり険悪な雰囲気になっているだけでなく、最近では女性記者との言い合いが話題になり、ワイドショーでも取り上げられていた。この女性記者は、“女”を上げましたが。

経産 それこそ、塩崎(恭久)元官房長官の姿がデジャビュしましたよ…。

文科 でも、うらやましいですよ。文科省の場合は、正月の「天下り問題」から始まって、過去にこれほどまで話題になったことはないというぐらい連日叩かれていますからね。旧文部系と旧科学技術庁系とでは温度差があるのですが、今回は全て旧文部マターで、省内では立場が悪くなっています。ここまでくると、省内でこの問題について話すことはタブーに近い状態ですね。

財務 それにしても、「天下り問題」が発覚したとき、文科省、中でも旧文部系の体質の古さには驚きました。ここまで独特の閉鎖的な“世界”を築いていたとはあらためて驚愕しています。

経産 文科省はこれまで、財務省のように叩かれ慣れていないからじゃないんですか。申し訳ないけど、文科省ってのんびりと内輪だけでやってきて、それで許されてきた気がする。付き合う相手も学校関係者ばかりでしょう。その点、国交省など他の省庁は外の業者とも付き合わないといけないので、文科省のようにあからさまに規定に違反した天下りは絶対にないでしょう。

文科 まあ、文科省の体質は“個人プレー”に走りがちな経産省さんなどとは違いますし、目立つ人もいない。それこそ、前川さんが唯一の“大物官僚”だったぐらいですからね。

経産 その前川前次官ですが、加計学園問題は前川さんの暴露のせいで火を噴いた。せっかく天下り問題が沈静化し、森友問題も落ち着いてきたのに「なんで今?」というのが、霞が関での共通認識のように感じます。

 内心、「よく言った!」と思う官僚も多いかもしれないけれど、「あの人、何なの?」と批判的に感じている人は少なくないはず。経産省出身で内閣府の藤原豊審議官のところまで火の粉が降りかかってきましたからね。