国別の銘柄を組み合わせて自分に合ったポートフォリオが作れるのもETFの魅力だが、手っ取り早く分散を図りたいのなら、1本で複数の国に分散投資ができるETFを購入するのも手だ。世界全体、先進国、新興国など豊富な中から6本を選んだ!
●日本を除く世界全体の株式にまんべんなく投資する
上場インデックスファンド世界株式(MSCI ACWI)
コード:1554 運用会社:日興アセットマネジメント
◇このETFが連動する「MSCI ACWI ex Japanインデックス」は、日本を除く世界の先進国・新興国の株式市況を指数化したもの。すでに日本株投資をしている人は、これ1本を購入するだけで「日本株+世界株」のポートフォリオが完成するというわけだ。
●先進23カ国の株式市況に沿って値が動く!
リクソーETF MSCI ワールド[香港市場(香港)]
コード:02812 運用会社:リクソーアセットマネジメント
◇香港上場のこのETFは、先進国24ヵ国を対象とした世界で最も有名なインデックスのひとつである「MSCIワールド・インデックス」に連動。世界の国・地域・業種がバランスよく配分されているのが特徴だ。「MSCIコクサイ」と違って日本も含まれている。
●日本以外の先進国の株式相場に連動する
MAXIS 海外株式(MSCIコクサイ)上場投信
コード:1550 運用会社:三菱UFJ投信
◇「日本株は持っているが、他の先進国にも分散投資したい」という人向き。このETFが値動きの目標とする「MSCIコクサイ・インデックス」は、欧米の主要国のほか、オーストラリア、シンガポール、香港なども構成国に含まれており、手軽に国際分散投資ができる。
●BRICsなどの代表的な新興国を網羅
上場インデックスファンド海外新興国株
コード:1681 運用会社:日興アセットマネジメント
◇BRICs(ブラジル・ロシア・インド・中国)をはじめとする新興国21ヵ国の株式市況を反映する「MSCIエマージング・マーケット・インデックス」に連動する。一般に新興国の市況は変動幅が大きいが、複数の国をまとめることで変動リスクを抑えられる。
●ブラジル、メキシコなど中南米4カ国に投資!
iシェアーズ S&P ラテンアメリカ40 インデックス・ファンド
コード:ILF 運用会社:ブラックロック
◇このETFが連動する「S&P ラテンアメリカ40 インデックス」は、メキシコ、ブラジル、アルゼンチン、チリの中南米4カ国の株式市況を反映。ブラジルが時価総額全体の約60%、メキシコが20%以上を占め、業種別では素材、金融、生活必需品の割合が高い。
●日本以外のアジアに投資して成長の恩恵を受ける!
リクソーETF MSCI ACアジア・パシフィック(除く日本)
コード:02815 運用会社:リクソーアセットマネジメント
◇日本を除くアジア太平洋の株式市況を反映する「MSCI ACアジア・パシフィック(除く日本)・インデックス」に連動。豪州の時価総額割合が約25%と最も高く、中国(約18%)、韓国(約15%)が続く。業種別では金融、素材、ITで約60%を占める。
(文/渡辺賢一)
*ダイヤモンド・ザイ2011年10月号に掲載。特集は「1億円を作った20人の投資術!」。そのほか「ブラジルレアル&豪ドル建ての通貨選択型ファンドに忍び寄る円高リスク!」なども掲載。「お金の備忘録」シート、「資産管理」シート、「優待狙いの裏技」&「株の下落リスクを消す」ガイドの3大特別付録付き。