妻の浮気を知ったAさんは、翌日帰宅して夕食や風呂が一段落したタイミングで、「先週の木曜日(妻が逢引きしていた日)、同僚が〇〇で君を見かけたらしいんだけど」と切り出した。そのときの心中についてAさんはこう語っている。

「妻の浮気を追及してどうするか、ということは自分でもよくわかっていませんでした。浮気を暴き、その後離婚するのか、やり直すのか、そういった事柄は全て未整理のままでした。自分の中に渦巻いていた怒りや不甲斐なさ、悲しさなどをぶつける場がとにかくほしかった」

 では、直接的に「浮気をしているだろう」と問い詰めずに、やや遠回りな切り崩し方を試みたその心理とは?

「自分は妻が好きだったので、彼女に最後のチャンスを与えることで自分を安心させたかったのかもしれません。妻が早い段階で自白してくれれば『腹黒さもそこまでではない』と、苦しみの中でまだ救いを感じられます。あるいは、妻の出方を見ながら自分の出方を決めようとしていたのかも」

 妻は最初ははぐらかそうとしていたが、Aさんの視線の強さに耐えきれなくなったのか、浮気を告白したそうである。発覚から3ヵ月、Aさん夫婦は今も話し合いが続いている。

不倫の相手が許せない
怒りの矛先は妻を飛び越える?

「夫が不倫していた場合、夫より夫の不倫相手を強く憎む妻は多い」という巷の一般論がある。妻が不倫をした場合においても、同様に不倫相手をより強く憎む男性もいるようである。

 結婚して6年、子宝にこそ恵まれてはいないものの、浮気をせず、真面目に会社勤めを続けてきたBさん(38歳/男性)。彼が妻の不倫に気づいたのは、その不倫が始まってから3ヵ月ほどが経過した頃だったようだ。