子どもを特別扱いするな!

カヨ子 私はね、やっぱり大人が食べてマズイと思うものは、子どもが食べてもマズイと思うんです。外出したときのラーメンとか、味の濃いものは薄めたらええと思うけど、家庭での料理やったらね、お母さんが「ちょっと味が濃いかも」と思ったら、子どものために気持ち薄めにつくる。そうすれば、大人にとっても減塩になっていいでしょ。
  あのね、子どもを特別扱いしないことですよ。どんなに無菌状態に近いところで赤ちゃんを育てたって、いずれは外に出て行かんといけないわけでしょ。なるべく早くから、いろんな菌に慣れさせておくというのも、ある意味では親心だと思います。

 私の家は、まず子どもに離乳食を食べさせた後に、自分たちの食事をササッとすませる…という感じです。

カヨ子 そうじゃなくて、赤ちゃんも親も一緒のものを食べたらいいんです。離乳食も含めて食事の基本は、家族一緒に同じものをおいしく食べる、ということ。赤ちゃん用の離乳食づくりに追われて、親自身の食事が疎かになるなんてもってのほか。赤ちゃんは、親がおいしそうに食べるところを見て、「自分も食べたい」と思うものです

 なるほど、わかりました。早速、今日、帰宅したら妻に伝えたいと思います。

生後半年すぎたら卒乳してもええ!

カヨ子 お子さん、おいくつ? …7か月? 断乳した? まだ? もうそろそろ断乳したほうがいいです。

【第2回】<br />「わざわざ離乳食はつくらん!」<br />「卒乳は6か月でもええ!」<br />いまこそ育児の呪縛を捨てよう

  生後半年すぎたら、栄養は離乳食からも摂れるので、もう母乳の必要はありません。断乳したら、体重の増え方も落ち着いてきます。1歳すぎて2歳になろうとしても断乳できないのは、母親のほうの問題です。母親が赤ちゃんから離れたくないのです。「かわいそうだから」とか言って。いつまでもダラダラと母乳やってたら、オッパイがペチャンコになってしまいます。この先の女性の人生は長いんやから、さっさと断乳すべし!

 わかりました。それも伝えておきます!

 

次回以降の連載は、下記のとおりです。お楽しみに!

<第3回>9月12日(月)⇒「子育てほど面白いもんはない!」3歳までが勝負!? どうしたら、子どもの無限の可能性を伸ばせるか?

<最終回>9月15日(木)⇒「賢い子は“おんぶ”で育つんや」“生き抜く子”は、3歳までに決まる!?

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『<賢い子に育つ!0歳からのらくらく子育て>カヨ子ばあちゃん73の言葉~子育てほど面白いもんはない!~』

【第2回】<br />「わざわざ離乳食はつくらん!」<br />「卒乳は6か月でもええ!」<br />いまこそ育児の呪縛を捨てよう

【夫に頼らず、この本に頼りなさい!】
「卒乳は6か月でもええ!」「わざわざ離乳食はつくらん!」「夜9時前に寝かせんでもええ!」「歯みがき嫌いは“海苔”で直す!」など、子育て中のお母さん、お父さんの不安感、罪悪感を吹き飛ばすカヨ子節さく裂! 「脳科学おばあちゃん」久保田カヨ子初の「永久保存版」金言集。子育てほど面白いもんはない!と思える一冊。特別付録に「お母さんも子どもも笑顔になる!らくチ~ン!野菜レシピ14」を収録。おかげさまで、重版も決まりました。79歳にして初の単著、ぜひご堪能ください!

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久保田カヨ子(くぼた・かよこ)
1932年、大阪生まれ。脳科学の権威である京都大学名誉教授・久保田競氏の妻で2児の母。約30年前に、日本における伝統的な母子相伝の育児法を見直しながら、自身がアメリカ在住時と日本で実践してきた出産・育児経験をもとに、夫・競氏の脳科学理論に裏づけされた独自の久保田式育児法〈クボタメソッド〉を確立。テレビなどで「脳科学おばあちゃん」として有名。77歳にして株式会社『脳研工房』を立ち上げ、現在代表取締役。 競氏との共著書に、『脳科学おばあちゃん久保田カヨ子先生の誕生から歩くまで 0~1才 脳を育むふれあい育児』(主婦の友社)、『すぐれた脳に育てる』(BL出版)、『育脳家族』(NTT出版)などがあるが、単著は79歳にして本書が初。ズバッとした物言いのなかに、温かく頼りがいのあるアドバイスが好評。全国からの講演依頼もあとをたたない。 【脳研工房ホームページ】 http://www.umanma.co.jp/