核家族、少子化が叫ばれるなか、お母さんだけでなく、お父さんの子育ての悩みも尽きない。そこで今回、79歳にして初の単著『カヨ子ばあちゃん73の言葉』を刊行し、テレビなどで「脳科学おばあちゃん」としておなじみの久保田カヨ子氏(79)に、「イクメン」読者が4回にわたって育児の悩みをぶつけてみた。
第1回は、嫁姑問題、夫婦ゲンカ、就寝時間などについて聞いてみた。果たして、カヨ子ばあちゃんはどう答えたのか?
(聞き手/35歳男性A:0歳7か月の子どもあり&妻は専業主婦、構成/阿蘭ヒサコ、撮影/堀内慎祐)

実母に何か言われたら、嫁側に立つべきか?実母側に立つべきか?

 カヨ子先生は赤ちゃんの脳を育むプロとして、0歳児からの育児法を提案されています。私の相談事をしてもよろしいでしょうか?

カヨ子 はい、何でしょう。

 実は、嫁と実母の関係についてなんです。子どもが生まれるまでは、うまくいってたんですけど、子どもが生まれたとたん、双方からいろいろな不満が出てきまして。
   母にとっては初孫なので、いろいろ理由をつけては会いにくるわけです。ところが来たら来たで、「こんなに着せてたら暑すぎるんじゃないの?」とか、よかれと思ってでしょうけど、あれこれ言うわけです。オモチャも毎回山のように買ってきて…。
   妻は自分がやっていることにケチをつけられたと感じるらしく、母が帰るなり、僕に怒涛の文句攻勢をかけてきます。母は母で、翌日「あんなやり方ではダメだ」といったメールを送ってきたり…。

カヨ子 よくある話です。あのね、嫁姑が仲よくなるのは、そもそも難しいんです。アナタにしたら、どっちにつけばいいものやら…ってことなんでしょうけど、それはやっぱり2人の前ではお嫁さんの肩を持つべきです。育児で一杯一杯になってるお嫁さんに、姑の苦労まで背負わせるわけにはいきませんから。
   それであとから実母には、「ごめんな。いま育児が大変で、かなりまいってるみたいやから。オレからまた言っとくわ」とかなんとか言うといたらええんです。

 やはり妻側につくべきなんですね。客観的に見たら、孫の顔を見たい母の気持ちもよくわかるんですが…。