結婚相手の男性次第で
キャリアの方向も左右されがち

 女性の場合、キャリア形成についての考え方が、大きく2つのタイプに分かれます。状況に応じてキャリアアップを目指しているタイプと、生活費を稼ぐ目的で無理のない範囲で働きたいと考えているパターン。

 前者の場合は、いますぐキャリアアップを目指したいのか、あるいは結婚や子育てなどが落ち着いたあとで仕事に集中したいのか、ライフプランも含めて話し合っておくといいでしょう。また、キャリアアップするにしても会社内でのキャリアアップなのか、現在の仕事以外で目指したいものがあるのか、そういったことも時間をかけて聞いておきたいところです。

 男性部下とは異なり、女性は結婚、妊娠・出産などといった人生の局面で選択を迫られるため、上司としてもよりきめ細やかに対応しなければなりません。独身の女性社員の場合、結婚した相手によって状況や考え方が変わる可能性があるので、「彼女は以前には家庭を持ってもキャリアアップをしていきたい」と言っていたな、などと決めつけることなくタイミングをとらえて確認する必要もあります。

 帰国子女など海外経験のある社員ならば自ら意思表示してくる場合もあるでしょうが、自分の都合を通すことに罪悪感を覚える土壌がある日本では、上司がリードして考えを聞くことでマネジメントがシンプルに、そしてスムーズになることが多いように思います。部下がパフォーマンスを発揮するために、能力とやる気を後押しする「環境づくり」を、上司と職場の仲間でフォローあげる必要があるでしょう。

(フリーライター 松枝美樹)