この数日、海外から朗報が相次いだ。これまで何度も阻まれてきた分厚い壁を突き破って、世界の頂点に立つ快挙を成し遂げた日本人アスリートが続出したのだ。
バドミントン、レスリング、
卓球で「偉業」続々
まずバドミントンの奥原希望(22)。英国・グラスゴーで行われた世界選手権の女子シングルスを制した。世界選手権で日本人選手がこの種目で優勝したのは史上初の偉業だ。全種目を通じると世界選手権制覇は第1回大会の女子ダブルス以来、40年ぶりの快挙となる。
また、女子ダブルスはリオ五輪で金メダルを獲得した高橋礼華(27)・松友美佐紀(25)組こそ準決勝で中国ペアに敗れたが、福島由紀(24)・廣田彩花(23)組が銀メダルを獲得した。
パリで行われたレスリング世界選手権でも日本勢が躍動した。男子グレコローマンスタイル59キロ級では初出場の文田健一郎(21)が優勝。グレコでの日本男子の金メダル獲得は34年ぶり。続いて男子フリースタイル57キロ級では高橋侑希(23)が優勝。フリースタイルでの金メダル獲得は36年ぶりだった。
世界一のレベルの高さを誇る女子は、48キロ級の須崎優衣(18)、55キロ級の奥野春菜(18)、60キロ級の川井梨紗子(22)、69キロ級の土性沙羅(22)が金、53キロ級の向田真優(20)が銀、75キロ級の鈴木博恵(30)が銅。全8階級で金4個を含む6個のメダルを獲得した。
そして27日には卓球のワールドツアー・チェコオープンの男子シングルスで張本智和が優勝。14歳61日でのワールドツアー制覇は男女を通じて史上最年少記録だ。
どれをとっても偉業であり、栄冠を勝ち取った選手全員を称賛しなければならない。が、中でも試合を観戦した人を感動させたのが、バドミントンの奥原だろう。