今年8月、トヨタ自動車はマツダとの資本提携を発表した。日本を揺るがせた両社の提携は、自動車産業の大変革期を見据えてのものだろう。
今、あらゆるモノやコトがインターネットにつながるIoT(Internet of things、モノのインターネット)化や自動運転技術の進展、そしてAI(人工知能)の進化が、自動車産業を根底から変えようとしている。
その意味で、競争相手は自動車産業内にとどまらず、むしろ米グーグルや米アマゾン・ドットコム、米アップルといったテクノロジー企業にまで広がっているのだ。
それもそのはずで、彼らが主戦場とするインターネットサービスは、もはや消費者にとってコミュニケーション活動における「インフラ」である。私たちがいつでもどこでも、自由にウェブサイトにアクセスし、判断し、行動するために欠かせない手段といっていい。