J.D. パワーは、2012年から年1回、個人投資家を対象とした「日本投資サービス顧客満足度調査」を実施しています。今年7月には第6回の調査結果を発表しました。日本銀行が6月に発表した資金循環統計によると、2017年1-3月期の家計の資産は1809兆円で、これは前年10-12月期の1815兆円に次ぐ過去2番目の規模でした。2016年2月に日銀がマイナス金利に踏み切った影響で金利が一段と低下したにもかかわらず、その資産の内訳を見ると現金や預金が約半分(51.5%)を占め、金融商品のうち株式は10.0%、投資信託は5.4%に過ぎません。こうした環境の中で、個人投資家はどのような運用志向を持っているのでしょうか。前編では証券会社、後編では銀行に分けて見ていきます。
アドバイザーがいる安心感と
オンラインの手軽さ
株式、投資信託、債券、FXなどの投資商品を運用する証券会社は、店舗を持ち、窓口に担当者がいる対面系の証券会社と、店舗を持たずオンライン上で取引を行うネット証券に分けられます。
投資についてのアドバイスが受けられ、会社として知名度・信用度があり、安心したい人は対面証券、手数料が安く、少額からでも投資を始めてみたい人はネット証券というように、各自の志向に応じて選んだり、使い分けたりしているようです。証券会社も個人投資家のニーズに応えるために、様々なサービスを展開しており、サービスやキャンペーンが多すぎるあまり、どの証券会社のどの商品を選ぶべきか迷ってしまうこともあるでしょう。そんな時は、J.D. パワーの顧客満足度調査を参考にしてみてください。