1時間座ると22分余命が縮む衝撃の事実!
糖尿病やガンの原因にもなる座りすぎ

 では、「座りすぎ」とはどれだけ危険なのか?
 たとえば、もしあなたが、テレビを1時間座りっぱなしで見続けた場合、余命が22分短くなります。そのような生活を1カ月続ければ、余命は11時間削られる計算になります。テレビの前に2時間ならその2倍、3時間ならその3倍です。

 しかも半年、1年と、そんな生活を継続していれば、命の期限はどんどん短縮されていくのです。

 そして、もしあなたが、1日に11時間以上座っていることが日常なら、座っている時間が4時間未満の人より死亡リスクが40%高まります。

 これらは、座りすぎ研究の最先端であるオーストラリアの研究機関が公表した内容で、偽らざる事実です。

 座りすぎが病を招き、死にまで至るほど健康に悪い理由は何でしょうか。一言でいえば、座ったまま動かないと、人体の筋肉の中で約7割を占める足の筋肉が動かないため、たちまち血流が滞り、代謝機能が低下するからです。それが積み重なり、長期化すれば全身が巻き込まれて、糖尿病、高血圧、脳梗塞、心疾患、がん、さらにはうつ病や認知症などあらゆる病の引き金となるのです。

 これらのリスクは、30分以上連続して座り続けることでぐっと高まることもわかっています。

「その程度のことで…」と思われたかもしれませんが、最近の研究結果で想像していた以上に健康リスクを高めていたことが判明してきたのです。