「あの人はまったく疲れていないのに、私はどうしてすごく疲れているのだろう」
そんな経験をしたことはないだろうか。それには、実は理由がある。疲れていないあの人は「疲れない行動」をしていて、疲れている人は「疲れる行動」をしていたのだ!
では、どんな行動が疲れを生み、どんな行動なら疲れないですむのか?
たとえば、子供の頃から毎日食べるように言われていたアレを食べていない人は、いますぐその考え方を改めたほうがいい。
その理由を、日本で唯一の疲労医学の教授・梶本修身氏が、最新の疲労科学にもとづいて「疲れない習慣」をまとめた話題の新刊『なぜあなたの疲れはとれないのか?』から、一部抜粋して紹介する。

何を食べると、疲れにくい体になるのか?

 最初に答えをお伝えしたいと思います。

 朝ご飯を食べると、疲れにくい体になります。

 それはなぜか?

 朝ご飯を食べず、何も飲んでいない状態だと、脳の自律神経はなかなか目覚めてくれないからです。これは体が疲れやすい状態なのです。

 また、朝の光を浴びることで体内時計がリセットされ、睡眠中の副交感神経優位から活動モードの交感神経優位へと切り替えが行われますが、その切り替えは、朝ご飯を食べることでより確実になるのです。