シリコンバレーの有名ハッカーが、自分の体を「ハック」し尽くして発見した、食にまつわる真実とは? 低炭水化物、低カロリー、菜食主義……15年間、30万ドルを投じて世界中の食とダイエットを研究しつくし、あらゆる食事法の「痩せる効果」「健康効果」「頭をよくする効果」をすべて検証、自らもIQを20ポイント上げ、50キロ痩せた「完全無欠」の食事メソッド!
全米の食生活を変えたベストセラー『シリコンバレー式自分を変える最強の食事』から、内容の一部を特別公開する。

パンやシリアルがお腹を空かせる

『シリコンバレー式自分を変える最強の食事』 デイヴ・アスプリー著 栗原百代訳 定価:1600円+税 発売:ダイヤモンド社

 朝食に炭水化物を摂ると、エネルギーが急上昇してから急降下し、食物への渇望に終日悩まされることになる。このことは自分で試してみれば、火を見るより明らかだろう。

 いつもの朝食の代わりに完全無欠コーヒー(良質のバターとココナッツオイルを混ぜたコーヒー)を飲むだけにしてみて、何時間後に食べ物が欲しくなるか。たいていの人は、短くても5〜6時間は食欲がオフになる。

 次に、朝食に完全無欠コーヒーに加えてタンパク質を摂ってみよう。たぶん、おおよそ4〜5時間は満腹でいられるが、脂肪のみの朝食の場合ほど長くはない。

 それから、野菜の有無は問わず高タンパク質・低脂肪の朝食を摂ってみよう。満足はするだろうが、満腹感がつづくのはもっと短い時間になるだろう。

 最後に、低脂肪バターを塗ったベーグルや無脂肪ミルクをかけたシリアルの朝食を試してみよう。2〜3時間もすれば、もっと食べたいと猛烈に欲するはずである──さしずめドーナッツあたりを。オートミールは、ベーグルよりちょっとは「腹持ちがいい」が、タンパク質や脂肪にはとうてい及ばない。

 炭水化物の朝食は、あなたを空腹のままにするばかりか、脳をフル回転させるためには少なくとも数時間は入っていなければならないケトーシス状態から離脱もさせてしまう。これらの理由から、いくつかのダイエットはほぼ完全に炭水化物を食べないよう推奨していることで有名だが、先述のとおり、それはそれで別のたくさんの問題を引き起こす。