アクサ生命社長が語る「医療保障改革で20年に3%成長目指す」

国内で400万件以上の契約を保有するアクサ生命保険。昨年6月末に日本法人の社長兼最高経営責任者(CEO)に就いたニック・レーン氏に、中長期の経営戦略について聞いた。

──トップに就任して以降、新たに見えてきた日本における事業上の課題はありますか。

 日本の少子高齢化に伴って、保険に求める顧客のニーズが大きく変わってきているという印象を受けています。

 これまで、保険会社は顧客の請求に応じて保険金を支払う「ペイヤー」の側面が大きかったですが、それだけでは今後の成長は望めません。

 より健康的に日々を過ごせるように気軽に医療相談ができるサービスを提供するなど、顧客に寄り添う「パートナー」としての役割を、保険会社としてどれだけ果たせるかに懸かっています。

 2020年をめどとする経営戦略「N7」の中で、特に医療保障分野の改革を方針として掲げた理由はそこにあります。

──医療保障を具体的にどう改革しようとしているのですか。

 今月発売した終身医療保険「スマートケア」がその象徴的な商品です。入院日数の短期化が進み、通院患者が増える中で、外来手術後の通院治療も保障するというのが大きな特長です。