ツイッターの「お作法」がどんどん面倒になっていく理由

電車を見渡せばほとんどの人がスマートフォンを手にしている現代。ツイッターやFacebookのようなSNSに勤しむのは若者だけではない。とはいえ、どの世界にもコアユーザーがいれば、ライトユーザーもいるもの。SNSのコアユーザーたちが徹底するルール、お作法を「知らない」「意味が分からない」と感じる人もいるのではないだろうか。いったいこのルール、どんな意味があるの?探ってみた。(取材・文/フリーライター 藤井弘美)

「FF外から失礼します」は枕詞?
押さえておけば失礼のない範囲とは

 Facebook、Instagramといったユーザー数の多い主要SNSは、それぞれの特色をもとに独自の文化を発展させてきている。近年のSNSブームのさきがけとなったTwitter(ツイッター)ももちろんその中の一つ。歴史があるだけに「独自ルール」もなかなかガラパゴス的な進化を遂げてきたようである。

 今日、ツイッターで守られるべき一般的な作法とはどのようなものがあるのか。また、一部の人が守ろうとしてはいる、やや行き過ぎた作法にはどのようなものがあるのだろうか。

 大学生のAさん(21歳)は日常的にツイッターを利用するユーザーで、大学の知り合いなどを中心にしたいわゆる“リアル”向けのアカウントのほかに、趣味のアニメ・アイドル関係を中心にしたサブのアカウントを持っている。

 リアルのアカウントでは友人たちとの交流があり、サブのアカウントではオタク全開のツイートや、フォローしているアイドルのツイートを多数リツイートするなどしている。こうしてアカウントを2つに分けているのは、Aさんによれば「最低限のマナー」だそうである。