みんながいるところで
1人ずつ褒めて特別感を

 二つ目は、みんながいるところで褒めることです。

「恥ずかしがるかもしれない」と思って陰でこっそり言っても、「誰にでもそういっているんだろうな」と思われるのが関の山です。褒めるときは、みんながいるところではっきりと褒めましょう。そうすれば、本気で褒めていることが伝わります。

 そして三つ目は、1人ずつ褒めることです。

特に管理職やリーダーの人は、ついチームまとめて、「みんなのおかげでうまくいった、ありがとう!」などと褒めてしまいますが、それでは褒められた側には“特別感”が全くありません。

 褒めるときは、「○○君の丁寧なデータ分析にはとても助けられたよ。どうもありがとう」「△△さんのマーケティング資料、すごく詳細で、他社のプレゼンに勝つことができたね、本当にありがとう」といったように、1人ひとり、誰のどこがどうよかったかをきちんと褒めます。そうすれば、褒められた人も「この人は私をきちんと評価してくれているんだ」と、改めて認識することができるのです。

 以前、こんな男性がいました。相手を全く褒めない35歳の男性会社員です。女性と話しても「ふ~ん、そうなんだ」としか言わない。お見合いの時も、デートの時もとにかく全く相手を褒めないのです。

 見かねた私は、カウンセリングの際、彼にその時の心境を聞いてみました。すると彼は「以前に女性を褒めても『あからさまで気持ち悪い』と言われました。それ以来、どう褒めたらいいのか分からなくなり、いつの間にか褒めなくなっていました」と言うのです。