そこで私は、彼の以前の褒め方が問題だったと伝え、先に書いた正しい褒め方を実践するようアドバイスを送りました。最初はぎこちなかったのですが、数回のカウンセリングの中でロールプレイングを行い、自宅に帰ってからも地道な練習をお願いしました。すると、2~3ヵ月後に、素敵な“褒め上手”へと変身を遂げたのです。

 このように、褒めのテクニックは、練習次第で誰でも身につけることができます。

女性に対してのタブーは
目の前で他の女性を褒めること

 ここまで褒め方についてお伝えしてきましたが、一つだけ、褒める時の“タブー”もお話ししておきましょう。

 絶対にやってはいけないのは、特に女性に対して、他の女性のことを褒めることです。  想像してみてください。妻に対し「会社のA子さんの入れたお茶がおいしいんだよね」と言ったとしたら、機嫌は一気に悪くなるでしょう。その理由にピンとこない人は要注意です。

 言った側の男性は意識していなくても、言われた女性は、自分以外の人を自分の目の前で褒められると、「比べられた」と認識します。この例の場合、暗に「私にA子さんのようになれと言っているのか」、あるいは、「A子さんより劣っていると言いたいのか」と受け止めてしまうのです。

 したがって、その場にいない女性のことを褒めるのだけはやめましょう。無意味なトラブルを起こしても、誰も得しませんからね。

(結婚相談所マリーミー代表 植草美幸)