街を見ているだけでも
世の中の動きやトレンドに気づける

 キーワードは「内側の優越感」。

 誰にどう思われてもいい、「内側の満足」こそ、今の人たちが求めていることなのです。

 ヒットしている商品を見てみれば、それがわかるでしょう。

 レクサスには、24時間365日つながるオーナーズクラブがありました。ナビの画面をクリックするとオペレーターにつながり、「ここに行きたい」と伝えれば遠隔操作で行き先の入力をしてくれる。

 他にも、中身の色を自分好みにカスタマイズできる多色ボールペンが大ヒットしている。それも「おまえ、すげえなカスタマイズしてんの?」というのではなくて、「オレ、こうやって使っているんだ」という、手が届く範囲の満足感。

 ユニクロのヒートテックも、外でお金を使わず自宅で豊かに暮らす「巣ごもリッチ」も同じ。

 誰にも見られないけれど、自分だけはとても満足している。すべてそれがキーワードになっているのです。

「気づいてやろう」と思っていれば、街を見ているだけでも、そうした世の中の動きやトレンドがわかります。

 まずはそこから始めてみませんか?


もっとも重要なのは「自分を疑うこと」<br />「いつも何かに気づいてやろうと思って生きること」

【新刊のご案内】
『「気づく」技術』好評発売中!

25年以上も、さまざまな番組や商品を「企画」することを仕事にしている筆者。成功する企画と失敗する企画を分けるポイントは何なのかについて、ずっと考え続けてきた結果、もっとも重要なのは「気づき」。この世の中は「気づき」だけで回っているといっても過言ではない、と主張します。筆者が、「企画」を生み出す3ステップは、その頭文字のとおり「き/気づいて」「か/考えて」「く/比べる」。そう、最初のステップは「気づき」。この「気づき」がなければ、企画は生まれることがないのです。「企画は記憶の複合」と筆者は言います。それまでに自分が見たこと、聞いたこと、経験したこと、そうしたいくつかの「記憶」が結びつくことで、企画は生まれるのです。本書は、筆者がさまざまな企画を手がける中で得た、気づける人になるためのトレーニング方法やテクニックをまとめたものです。

ご購入はこちら!→ [Amazon.co.jp] [紀伊國屋書店BookWeb] [楽天ブックス]