『アルフレッド・アドラー 一瞬で自分が変わる100の言葉』がダイヤモンド社から発売されたことを記念して、20万部突破の第一弾『アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉』を特別公開します。アドラーの厳しくもあたたかい言葉に、あなたも勇気づけられてください。
「他者は私を援助してくれる」「私は他者に貢献できる」「私は仲間の一員である」
「共同体感覚」はアドラー心理学の中核とも言える考え方です。「アドラー心理学の実践上の目標は、『共同体感覚』の育成であり、『共同体感覚』が発展されればすべての困難から解放される」とアドラーは言っています。そして、その「共同体感覚」は、以下の3つにより構成されています。
(1)周囲の人は私を援助してくれる=他者信頼
(2)私は周囲の人へ貢献できる=自己信頼
(3)(その結果として)私は共同体に居場所がある=所属感
の3つです。
さらに(1)の他者信頼と(2)の自己信頼は相互因果関係にあります。(1)他者は私を援助してくれる、と感じるからこそ、私は貢献できるのです。もし、周囲の人が私にとって敵である、と感じていたならば、おそらく私は恐怖のあまり貢献に踏み出すことが難しいでしょう。なぜならば、親切で行ったことを拒否されたときに、私は大いに傷つくからです。
逆もまた真なりです。つまり(2)自分は他者に貢献できる、と感じていれば、私は自信を持って他者に貢献できるのです。もしも、自己信頼がなく、自分なんて人に貢献することはできない、と思っていたとしたら、貢献に踏み出すことはできないでしょう。
では、(1)も(2)もない人はどうすればいいのでしょうか。答えは先に述べた通り。あなたから始めるのです。見返りを求めず、承認も求めず。そこから始めるのです。
オーストリア出身の精神科医、心理学者、社会理論家。フロイト、ユングと並んで現代のパーソナリティ理論や心理療法を確立した1人。個人心理学(アドラー心理学)を創始し、『7つの習慣』のコヴィー博士、カーネギーらに影響を与えた。「自己啓発」の源流である。
※本連載は日曜日以外の毎日更新します。