あなただけの魔法の言葉(呪文)を作ってみよう。

  あがり症やスピーチ下手であるということ以外にも、その原因になっているかもしれないセルフイメージも洗い出していただきたい。

  ついでに、それとは直接関係がないけれど、マイナスなセルフイメージもすべて書き換えてしまおう。セルフイメージ全体が良くなるほど、相乗効果でよい変化が加速していく。

  まずは、あなたの「現在のセルフイメージ」を書き出してみよう。
 「あなたはどんな人ですか?(うまくいっていない点を中心に)」という質問に、「私は○○だ」などと、素直に書いてみよう。

 「私はあがり症だ」
 「私は声が小さい」
 「私は滑舌がよくない」
 「私の話は人に通じにくい」
 「私はコミュニケーションが苦手だ」
 「私は太っている」
 「私は異性にモテない」
 「私は片づけが下手だ」などなど。

 書き出したら次は、それをうまくいくセルフイメージ(呪文)に書き換えよう。
  書き換える際のポイントは、以下の2つだ。

・肯定的に書く
・完了形、または現在進行形で書く

 たとえば、「私は人前で話すのが苦手だ」という現在のセルフイメージを書き換えるのであれば、こうだ。

 「私は人前で話すのが苦手だ」→「私は人前で話すのが好きだ」
 「私は人前で話すのが苦手だ」→「私は人に注目されるほど楽しく話す」

  このように、自分が「こうなれたらサイコー!」と思うような肯定的な呪文に書き換えよう。

  また、完了形、または現在進行形で書く理由は、こういうことだ。

  たとえば「私は人前で楽しく話したい」などと単に希望だけを書くと、セットで「ダメかもしれないけど……」という言葉がくっついてくることがあるからだ。

  だから、完了形の「私は人前で楽しく話した」とするのだ。
  または、現在進行形の「私は人前で楽しく話している」という魔法の言葉をつくろう。
 「好きだ」「ワクワクする」「喜びだ」などといういい感情で締めるのも、うまくいきやすい。自分なりの言葉を考えてみよう。