生まれつきあがり症という人はいない。覚えているか、覚えていないかは別として、あがり症の人は、ある場面であがったり、赤面したりというネガティブな自分の状態を自覚した経験が必ずあったはず。あがり症とは、後天的に脳にプログラミングされたものなのだ。
あがり症になるメカニズム
あがり症に関することでよく言われていることとして、
「開き直って、あがっていることを公言すればあがらない」
「自分を、本当の自分以上に良く見せようとするからあがる」
というものがある。
前者について、私も「すみません。あがっています」と言ってみたことがあった。
でも、そうやって自己開示したからといって、心臓のドキドキは止まらないし、手足は震え続けた。すらすらと口から言葉が出てくるわけでもなく、逆にひどくなったような気さえした。
それでは、あがり症になる理由とは何だろうか。
生まれてすぐ、あがり症の赤ちゃんは存在しない。
覚えているか、いないかは別として、あがり症の人は、ある場面で自分の状態(顔が赤くなる、震えるなど)をネガティブに自覚した出来事、経験が必ずあったはずだ。それが強烈だったり、何度も繰り返すことによって、状態が激しくなり、結果、あがり症になる。
私の場合は、クラスのみんなの前で答えられない→顔が赤くなる→恥ずかしいの繰り返し。最後はみんなに見られるだけで顔が赤くなる反射が身についた。見事、あがり症の出来上がりだ。