本番を前提にしないトレーニングでは身が入らない。まずは、1日も早く本番の日を決めよう。そして、本番で大成功した暁には、全身で成功の喜びをかみしめ記憶しよう。これが、人前で話すのがラクになるための最後のトレーニングである。ヴィゴラ~ス!
おそくとも本番前日までにはイメージリハーサルする
人前でスピーチや自己紹介をする機会ができたら、「おめでとう!」
その日まで指折り数え、ワクワクとトレーニングをしよう。
本番の大成功を機に、人前で話すことが心から楽しくなり、あなたの人生は今まで以上に明るくなるはずだ。
日頃のトレーニングに加えて、おそくとも本番の前日(もしくは前々日)には、イメージリハーサルをしよう。
ワンシートにまとめた原稿を用意したら、自分が人前で話しているところを想像しよう。異性との楽しいデートを妄想するように、本番のことを想像してみるのだ。
胸を張って笑顔で堂々とみんなの前に出よう。
拍手を一身に浴びて、「改めまして、みなさんこんにちは」とあいさつ。
自己紹介のところまでは、ぜひ声に出して言ってみるのがいいだろう。
そして舞台監督になったつもりで、人前に出た自分に対して何かアドバイスをしてもいい。
「もうちょっと声を張っていきますかー」
「もうちょっとゆっくりお辞儀をしたほうが、かっこいいかも!」など。
その後は、声を出しても出さなくてもいいが、原稿をもとに、当日話したい言葉で楽しくしゃべってみよう。細かい言い回しは気にしなくていい。
チェックすべきは、しゃべり言葉やテンションだ。
いつも話していない言葉をいきなり人前で話そうとするのは、日本語しかしゃべれないのに英語でスピーチをしようとするようなもの。日頃の言葉をステージ言葉に合わせておくとスムーズに言葉が出てくる。
イメージリハーサルは終始気持ちよく、みんなが笑顔で楽しんでくれているところを想像しながらできればOKだ。
うまくいかないところがあれば、何度でもイメージの中でやり直せる。自分の納得がいくまでやってみよう。
イメージリハーサルをすると、自分が変わり、他人の対応が変わることにつながる。
面接や初めての商談などで、第一印象をよくしたいときには、ぜひこのイメージリハーサルをお勧めする。