中国と日本がサッカーで主導権争い…アジア五輪「ゲーム」競技で「ウイニングイレブン」のeスポーツ世界選手権では、半年かけて予選が行われ、世界に動画配信された

 最近、ゲーム業界で成長の柱として注目されているのが「eスポーツ」だ。

 シューティングや格闘技など対戦型のゲームを実際のスポーツのように観戦するもので、決勝戦ともなれば大きなホールや体育館で派手な照明に実況中継が付き、プロレスさながらだ。

 実は、日本ではあまり知られていないが、2022年に中国・杭州で開かれるスポーツの祭典、アジア大会(アジア五輪とも呼ばれる)で、eスポーツが正式競技として認められたのだ。

 その結果、ゲーム業界がざわついている。アジア大会でのゲームの種類や試合の方法はまったく決まっていないが、市場拡大が加速するのは間違いなく、すでに主導権争いが始まっているのだ。

 現状、eスポーツで先行するのは米国、中国、韓国だが、それらの国のゲーム会社は世界中でeスポーツのイベントを実施し、アピール合戦を繰り広げている。

 ある米国人のイベント関係者は、「アジア大会での採用のため、そうしたアピール合戦は、ますます派手になるだろう」と予測する。