「セブンとの差は絶対埋める」ファミマ・ユニー統合1年、社長に聞くPhoto by Toshiaki Usami

ユニー・ファミリーマートホールディングス(HD)発足から1年。統合の現状や今後の方向性について髙柳浩二社長に聞いた。

──2016年9月にコンビニエンスストアのファミリーマート(FM)と、総合スーパー(GMS)のユニーグループHDが統合し1年が過ぎました。

 ユニー傘下だったサークルKサンクス(CKS)のFMへの切り替えは、18年8月完了を目指して順調に進んでいます。CKSから看板を替えただけで、店の売り上げが平均1割程度上がる。FMのブランドの力だと思います。

──18年2月期決算見直しでは、ユニーの売上高やFMの1店舗の1日当たり平均売上高(日販)が計画比で未達です。

 売上高の数字が出ないのは残念ですが、現場が努力して無駄な経費を削減し、利益を出せたことは評価しないといけません。

──8月には、ドンキホーテHDが傘下のユニー株を40%取得して資本・業務提携し、中部地方のユニーの一部の店舗をユニーとドンキの「ダブルネーム」で運営することが決まりました。

 ドンキの集客力は非常に強く、提携や新たな店舗の準備は良い方向に進み始めています。両者の違いは「文明の衝突」などと懸念されましたが、「モノを売る」という根本は同じ。ドンキの効率的な店舗運営をユニーが評価し取り入れるなど、融和が進んでいます。