2017年1月1日の発売以降、売れに売れているポーラ・オルビスホールディングス(HD)の薬用シワ改善化粧品「リンクルショット メディカル セラム」が18年1月から値下げされる。税抜き1万5000円が1万3500円になる。
同じ薬用シワ改善化粧品では資生堂が今年6月に「エリクシール シュペリエル エンリッチド リンクルクリーム S」(税抜き5800円)を、11月に美白有効成分も配合した「リンクルリフト ディープレチノホワイト4」(税抜き1万2000円)を相次いで発売。他社も開発を進めているもようだ。
一部投資家などは今回のリンクルショット値下げを「競合品を意識した結果」とみる。しかし、ポーラ・オルビスHDの鈴木郷史社長は本誌の取材に、「想定以上の売り上げで製造コストが下がった。さらなる宣伝広告投資に回すこともあり得る話だが、還元し、感謝の気持ちを表したかった」と、この説を真っ向から否定する。
値下げ「早過ぎ」の声も
競合品への意識の有無はさておき、大ヒット製品の価格を下げるという動き自体は珍しいパターンだ。これに対して、「値下げするにしても時期が早過ぎる」と、他社の関係者は言う。
なぜ早過ぎるのか。