2018年はどんな年になるのか。週刊ダイヤモンド 2017年12/30・18年1/6新年合併特大号「総予測」特集から、注目記事を抜粋してお届けする。
2017年の大学入試は、平成の30年間を振り返っても、最難関(早慶上理)、難関(GMARCH、関関同立)の私立大学で異常ともいえる難しさであった。
都内の高校では、合格実績の公表を取りやめたところさえある。それは、例年なら“余裕で”合格圏の大学でも不合格となるケースが相次いだからだ。
しかし、これは序章にすぎない。18年は難化が中堅やそれ以下の私立大学でも進むからだ。
大きな理由は、16年から始まった「入学定員の厳格化」だ。これは、一定の基準よりも多く学生を入学させると、国から大学への補助金が不交付になる制度。
その基準が特に私立の大規模大学で、18年はさらに厳しくなる。そのため、大学入試で合格者を多く出せなくなってしまったのだ。
結果、18年入試では最難関・難関の私立大学では合格者を絞り込むことになり、それが波及して中堅私立大学の倍率、難度が急上昇するだろう。