理髪店を利用する人が多い男性にとっては、あまり馴染みがないかもしれない美容院。女性だと多い人で月数回、少なくても年に数回はお世話にならざるを得ないビューティスポットである。どんな業種にもあることだが、多くの美容室が客のニーズに応え、良好な接客をする一方で、少なからず良からぬ接客をする店や美容室があることも事実。今回、20~40代女性が、「感じ悪い」「ひどい」「もう行きたくない」と思っている、モンスター美容師の事例を集めた。(取材・文/池田園子、編集協力/プレスラボ)
全国23万超の美容院に潜む
モンスター美容師の実態
全国に23万7525店も存在する美容院。そこに勤める美容師の数は49万6697人。平成27年度中に美容師免許を取得した新人美容師は1万9005人にのぼるという(いずれも厚生労働省調べ、平成27年3月末時点)。
ちなみに、コンビニ主要8社の店舗数は5万4501店舗(一般社団法人日本フランチャイズチェーン協会<JFA>調べ、平成2016年12月時点)。コンビニの4倍以上も多いのである。
数字だけでなく、実際に街を歩いていても、なんとも競争の激しい業界だと感じることがあるはずだ。自分の住む街、通勤経路にいくつの美容院があるか、今度意識して歩いてみてほしい。とくに都会は美容院が飽和状態になっている。
今回はそんな美容院で働く美容師に焦点を当てることにした。美容師といえば、1日中立ちっぱなしだったり、休憩時間がとりづらかったりという苦労はよく聞かれる。特に見習い時代は低賃金や残業の多さなど、過酷さが強調される仕事の一つ。
とはいえ、そういった状況の中でも、顧客の満足のために日々励む美容師が大半のはずだ。しかし一方で、このような過酷な状況が招くのか、ときとして美容院で「モンスター」に出会ってしまうこともある。
筆者は、これまでダイヤモンド・オンラインで、「モンスター◯◯」を度々取り上げ、実録として紹介してきた。華やかな美容業界に潜む「モンスター美容師」の事例を20~40代女性に聞いて集めてみた。こんなモンスター美容師に遭遇したことはないだろうか。