この○○○に入る三文字は、ずばり「ギャグ」です。

「プレゼンのアイスブレイクで何か面白いこと言わなくちゃ」と張り切り過ぎてしまい、プレゼンの冒頭に身の毛もよだつおやじギャグを発射して、そのあとの数十分が氷点下の寒さになった会場で淡々と話す羽目に陥った…なんていう事故は、本当に何度も目にしています。これは、参加者側もいたたまれない気分になります。

 もちろん、プレゼンテーションにおけるアイスブレイクは、とても効果があります。場を和ませるような話をすると、そのあとの自分の発する言葉が相手の心に届きやすくなります。しかし、これは「面白いギャグを言う」ことが目的ではなく、あくまでもプレゼンターとオーディエンスの心理的な距離を縮めるのが目的です。

 お笑い芸人の流行りのギャグを言ってみたり、つまらないダジャレを連呼したりするのは、私の目には自殺行為に映ります。「じゃぁ、どんな話をすればいいんだ!?」とお思いの人もいると思います。

 私がおすすめしているのは「少しオーバーな表現」や「少しずれた言い回し」です。

 例えば、自社製品のとても便利な機能を紹介したいとき、「この機能はとても便利で使いやすいものです」と言うところを「この機能の便利さには、全米が泣くことでしょう」と言い換えたりします。

 大爆笑を狙うようなギャグではないですが、クスっという程度の反応が引き出せれば御の字。滑るとしても致命的なダメージを負うほどのものではありません。

 ちょっとした機材トラブルや商品の不具合などがプレゼンテーションの最中に発生しても「申し訳ありません」などと謝るよりも「本番の時にうまくいかないのが人生ですね、乗り越えていきたいと思います!」とポジティブワードに変えてしまうのも一つの手段です。

 いかがでしたでしょうか。NG行動を見極めて、ぜひ皆さんのプレゼンテーションをバージョンアップしてみてくださいね。

(プレゼンテーション・アドバイザー 澤円)