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救急患者がライドサービス利用
米国では救急車が有料

 米国ではいま、救急車の代わりにウーバーなどのライドサービスを利用するケースが急増中だ。最大の理由は、米国は救急車が有料だからだ。そして保険によっては、救急車の利用をカバーしていないケースがあるし、1年間に利用できる回数を制限している契約内容の場合もある。「それならば、気軽に使えるライドサービスを利用しよう」という救急患者が増えているのだ。

 配車サービスの利便性が広まるにつれ、従来の救急システムの旧態依然ぶりが、問題化してきた。ライドサービスは、ほとんどがスマホアプリを利用し、GPSサービスと連動しているので利用者の位置情報がすぐに伝わる。ところが、救急車はスマホのGPSデータと連動していない。つまり、救急車の出動を要請するユーザーが“自分がどこにいるのか”を正確に伝えなくてはならないが、これができない救助要請が多発しているのだ。

 救急車を呼ぶ場合、普通は自分で住所や位置などを伝える必要がある。固定電話の場合は住所が自動的に特定され、救急車が派遣される。だが、携帯電話から要請する場合、“来てほしい場所”を説明しない限り、救急車はどこに向かえばいいのかわからない。

 緊急の場合、これは非常に困る。旅行中などで自分の位置をはっきりと相手に伝えられない、というケースがある。このために救急車の到着が遅れて人命にかかわる、という事態はすでに起きている。