100万部を突破した『ユダヤ人大富豪の教え』の著者:本田健が書きおろす、本格的ビジネス小説『大富豪からの手紙』は、大富豪の祖父が残した「9つの手紙」に導かれ、大学生の主人公が「人生の秘密」を追い求めて旅に出る「学びと感動のストーリー」です。著者自身が、「自分のエッセンスをすべて盛り込んで書いた!」「自分の代表作を1冊だけ挙げるとしたら、間違いなくこの本!」と自信を持って贈る、「メンター小説」の大作です。『大富豪からの手紙』に込めた著者の思いを、「全4回」でお届けします。
人生で絶対に外してはいけない「9つのテーマ」とは?
──『大富豪からの手紙』では、大学2年生の主人公、佐藤敬(サトウ・ケイ)のもとに、大富豪だった亡き祖父から、『1:偶然』『2:決断』『3:直感』『4:行動』『5:お金』『6:仕事』『7:失敗』『8:人間関係』『9:運命』の順番で9つの手紙が届きます。
「人生で大切な要素」はたくさんあると思うのですが、『偶然』『決断』『直感』『行動』『お金』『仕事』『失敗』『人間関係』『運命』の9つに決めた理由は何ですか?
「じつは『人生で大切なテーマは、いくつあるだろう?』『どの順番で学べば、いちばん、いいだろう?』ということを考えるだけでも、1年くらいかかったんです。
この本を書く前に、『人生で大切なテーマ』を30個ほど書き出して、その中から絞り込んだのですが、絞り込む作業は、とても楽しく、同時に、むずかしくもありました。
なぜなら、この本で取り上げている9つ以外にも、時間、結婚、健康、人脈、願望達成など、人生のエッセンスはたくさんあるからです。
最後は、『絶対に外してはいけないものは、どれかなぁ』と、うんうん唸りながら(笑)、決めました」
──それぞれのテーマを『どのような形で、誰に語らせたらいいか』を設計する作業には、たくさんの時間がかかったようですね。
「この9つのテーマを選んだとき、『手紙が届く順番』にもこだわりました。最初に『偶然』について書かれた手紙が届くところに、この本の大切なエッセンスがあります」